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て、保母さんがびっくりしていました。保母さんがミルクを飲ましてくれた事や、いつも泣いていたことなど、たった一歳11ヶ月まで、居ただけなのに、覚えていると言います。小さいのに不思議ですよね。また遊びに行きたいとも言います。
知り合いの子どもは近所の人に本当の子でないと言われ、泣いて帰ってきた子や、別の人で、特別養子縁組をしてはっきりと子どもに真実を告げ、そのうえで、時々子どもが居た施設を訪れる人も居て、さまざまです。いろんな考え方があり、その子によって、どれがベストか判りません。
幸いというか、私達の知らないところで、うわさをされていたようで、「恵子ちゃんは貰い子なんだってね。」と私に言う人もありましたが、子どもの耳に入ることはありませんでした。今後について、今、私は大阪の家庭養護促進協会の行事や勉強会に行っておりますし、児童相談所にも出入りしておりますので、そのうちに気付くかも知れません。まあ、そうなれば、その時で自然につき合って行けばいいし、その時の様子で考えたらよいのだと呑気に考えています。
小さい時は夢中で、何やかやと自分なりに考えていたつもりでも、今になって思え

 

 

 

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